沖縄旅行記2014 ~グスク巡り編~
こんにちは。
沖縄好き、元気食アドバイザーの名畑(なばた)のぞみです。
沖縄旅行記第6弾です。
今回は大きなグスクに行ってきたので紹介しますね。
解説はwikiやこちらの本を参考にしています。
グスクって何?
グスクには漢字としては「城」を当てますが、本土のような「防御のための要塞・政庁としての建物」の役割だけではありません。
沖縄には、古来から今も続いている自然崇拝のような宗教観があり、女性の祭司「ノロ」がお祈りする場としてもグスクは機能していました。精神面からの支配や神のお告げによる支配の正当性確保、という意図もあったかもしれません。
ちょっとだけ沖縄の歴史について
12世紀ころ(本土は平安~鎌倉時代)、沖縄でも農耕によって生産力があがると、各地に有力者が出てきます。いつしか豪族となり、戦国時代のようになります。沖縄の時代区分で「グスク時代」と呼ばれます。この時代に、大小さまざまのグスクが作られます。まさにお城というものから、ちょっとした丘になっているだけの小さなグスクもあります。
やがて豪族たちは戦争や談合を通じて離合集散し、沖縄本島を三分する勢力になります。北山、中山(ちゅうざん)、南山と呼ばれ「三山時代」になります。それぞれで中国に貢物をして「王」として認めてもらい正当性を主張していました。
14世紀中ごろ、本土では室町時代になったぐらいです。
北山の中心地、今帰仁(なきじん)グスク
中山に負けず劣らず強盛を誇っていたのが北山です。
こちらも中国に貢物をしています。張り合ったんですね。
その居城とも言うべき城が今帰仁グスクです。
大きくて山の上にあるために難攻不落だったのを、計略を用いて内通者を出し、やっと落としたとのこと。
ここはまさに「ザ・お城」という感じです。
まずは入場料ならぬ「入城料」を支払い、城跡へと入っていきます。
こちらは、沖縄に来るたびに来ている場所なんです。
城の形が少しずつ復元されている最中。
工事がどこまで進んでいるのか楽しみにいつも来ています。
遺構の調査では築城初期、強盛を誇っていた時期、琉球王国の統一後と3段階に分かれて増改築していたようで、本丸に相当する部分は意外に狭いんです。
でも、ここからの景色の眺めは最高です。世界遺産になっているおかげで復元が進み、城壁のきれいなカーブと遠くの海。
そして海から上がってくる空気と谷から上がってくる空気を思いっきり吸って、身体の中の悪いものを全部吐き出します。
とっても気持ちがいいんです。
今では観光化され、たくさんの人が来城しますが、
この景色を見ると、みんなが「うわ~~~~」という声を上げます。
実はこの声を聞いて、「うふふ、感動しているっ」と喜んでいるのは私です。
ここからの景色は裏切りませんよ。
往時の隆盛が偲ばれる古都、浦添(うらそえ)グスクと浦添ようどれ
先に紹介した中山王の居城は、この浦添グスクでした。
有名な首里城は、統一後に築かれて遷都されるので、それまでは浦添グスクが三山で一番栄えていたといえます。
それを体現するように、グスクに登りきると平坦で大きなスペースがありました。
残念なのは、70年前の沖縄戦の折、グスクに日本軍が立て籠もって米軍相手に戦果をあげたため、徹底的に爆撃されてしまったこと。
石垣などがほとんど残っておらず、そのためか世界遺産の認定も受けられませんでした。
でも国の重要文化財にはなっています。沖縄の歴史において重要な2人のお墓がグスクの敷地内にあるからです。
それが「浦添ようどれ」です。
(お墓なので遠慮して入口だけ撮りました)
葬られている一人は、英祖王。
グスク時代の初期の人と言われ、源氏の血を引いているとか多分に神話上の人物と思われてきました。発掘調査の結果、血統はともかく実在する人物なのではないかと考えられるようになっています。(歴史センターの資料映像より)
研究が進むといいですね。
もう一人は尚寧王。
島津侵攻時の琉球王です。もともと分家から婿入りして王統を継いだのですが、敗戦で鹿児島に連れて行かれ、2年も帰ってこれませんでした。他の王はすべて王家の陵墓「玉陵(たまうどぅん)=世界遺産」に葬られているのに、尚寧王は遺言で若い頃過ごしたこの地に葬るように命じました。いろんな思いがあったのでしょうね・・・。
ちなみにこの「浦添ようどれ」からは、あの普天間飛行場が見えます。
沖縄の今と昔が同居するこの空間、考えさせられるものがあります。
まだまだ知らない沖縄がありそうです。
また、楽しみに沖縄に来たいと思います♪
元気で過ごさなくちゃ。
今回の旅行記はこれで終わりです。
お読みいただいてありがとうございます!
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