抗生物質が効かなくなる?
こんにちは。
無添加サプリ通販「サプリ缶」店長&沖縄好き健康アドバイザーの名畑(なばた)のぞみです。
抗生物質って使ってますか?
私は、時々起こる膀胱炎に、2年に1回くらい使う感じです。
抗生物質を飲むと、それまでトイレに行きたい行きたい!という感覚が10-20分ほどで無くなるから不思議です。
大体お医者様は、4日分ほど処方してくれますが、2回ほど飲んで終る場合が多いんです。
飲みすぎると、歯が浮いた感じになって口の中がおかしくなる感覚があるからです。
でも、抗生物質って便利なので重宝に使わせてもらってます。
今では、病院に行けば数百円で処方してもらえる薬ですが、耐性菌が増えてきて、世界的に抗生物質が効かない病気が増えているのをご存知でしたか?
耐性菌って何?
抗生物質の効かない菌のことです。
1940年開発のペニシリンから、色々な抗生物質が開発されてきました。
抗生物質の開発によって、結核やペスト、コレラやチフスなどの伝染病から多くの命が救われました。
多数の抗生物質に対して耐性のある細菌のことを、「多剤耐性菌」、さらにその中でも現在治療に使えるほとんどあるいはすべての抗生物質に耐性のある細菌を「超多剤耐性菌」と呼びます。
この菌を持っている人が世界中に増えているのです。
耐性菌は、母子感染や院内感染に限らず、普通に暮らしている中でも感染してしまう厄介な菌です。
もし、この菌にかかれば、大病をしたときに治療の道を閉ざされてしまい、治る病気も治らないという可能性も出てくるんです。
耐性菌はどうして出来たのか?
抗生物質と耐性菌は、いたちごっこのような形で進化して来ました。
強い菌が見つかれば、それに対抗できる抗生剤を開発してきたんですね。
今、そのバランスが崩れて、菌が勝ってきている時代になっているんです。
どうしてでしょうか。
抗生剤の使いすぎと、耐性菌の人から人への感染が早いという、二つの原因が上げられます。
風邪で病院などに行くと、「念のため抗生物質を出しましょう」という事が普通に行われてきました。
お医者様も、要らないかもしれないが出しでも損はないという考えや、抗生物質を出してもらわないと治らないと思っている患者側の考えが相まって、使わなくても良いところで使ってきているんです。
20年ほど前、病院に勤務していましたが、風邪薬と一緒に抗生物質を必ず処方していました。
未だに抗生物質を処方するところが多いのではないでしょうか。
耐性菌を広げないための試み
アメリカでは、年間23,000もの人が耐性菌が原因で亡くなっているそうです。
そのため、不必要な抗生物質の使用を減らすという、政策が今行われています。
日本でも、耐性菌を広げないために、抗生物質を極力使わないという医師が増えているようです。
例えば、風邪などで病院に行っても、風邪の原因がウィルスなのか細菌なのかを確認して、細菌の種類を特定できた場合のみ適正な抗生物質を処方することにしたところ、従来の5分の1の抗生物質しか使わずに済んだいうことです。
訪問治療の現場では感染を防ぐため、エプロンや手袋を使用し、聴診器もしっかりカバー、血圧計や体温計も使いまわししないことを徹底的に行います。
私たちに出来ること
風邪を引いたからと言って、安易に抗生物質を飲まないことがまず大切です。
抗生物質は、悪い菌だけやっつけるわけではありません。
私たちの身体の中にある、大切な菌までやっつけてしまい、元から持っていたはずの免疫力を低下させてしまいます。
家族や友達にもらったものを飲むことも止めてくださいね。
抗生物質は、私たちを菌から守ってくれる大切なお薬です。
安易に使うことで、「いざ」のときに、効かなくなってしまいますよ。
お医者様の診察のもと、必要なときのみ抗生物質を使いましょう。
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まとめ
抗生剤の使いすぎで、菌とのバランスが崩れています。
私たち自身が、抗生物質を安易に使わないことが大切ですね。
大きな手術などのとき、傷が膿まないように抗生物質を使い、抗がん剤などの治療でも白血球が少なくなると、感染症にかからないように使っってきました。
これらが上手くいったことで、ガンの治療や大病の治療もスムーズに行われてきました。
抗生物質が全く意味の無い粒になったら、どうなってしまうでしょうか。
そんなことにならないように、抗生物質の事を知ることが、まずは1歩です。
使いすぎていませんか?