沖縄のおつまみ「豆腐よう」を食べたことがありますか
こんにちは。沖縄好き、楽食アドバイザーの名畑(@NozomiNabata)です。土曜日曜は沖縄関連のブログを書いています。
沖縄は朝晩の寒暖差が少なく、気温も20度から30度ぐらいと温暖な気候のため、発酵食品を作りやすい環境にあります。微生物たちは寒いのは得意ではないので、寒いと元気がなくなるんですよね。
その証拠に、冬に仕込んだ塩麹は1週間から10日かかるのに、夏場に仕込めば4-5日で出来ちゃいますからね。
さて沖縄の発酵食品というと、スクガラスやスーチカ、泡盛など色々ありますがその中でも古くから作られているのが豆腐ようです。
こんな形のものです。
沖縄の島豆腐を切って干して、紅麹と黄麹を配合したものに泡盛を加え漬け汁を作ってから、その汁を熟成させて、乾燥した豆腐を漬け込みます。温度管理をしながら3-4ヶ月紅麹発酵させるという発酵食品です。
さすがの私も、これは手作りしません(笑)
真っ赤な色は色をつけたのではなく、麹の色なんですよね。赤い豆腐よう、そして白っぽい豆腐ようがあります。
豆腐ようはかつて沖縄が琉球国と呼ばれた時代に、中国との交易の中で伝来した豆腐の発酵食品「腐乳」が元になって生まれ、琉球オリジナルな形に変化を遂げた豆腐の発酵食品なのです。
そして食べていたのは、沖縄の人たちみんなではなく王様や貴族だけでした。ある意味とっても贅沢な食べ物なんですよね。豆腐ようは。
しかも珍しいと思うのは、作る人も食べる人も一握りの人しかいなかったのに、現代まで受け継がれ食べられ続けているということです。今では沖縄のお土産というと、お菓子よりも豆腐ようがいい!という人がいるくらいですからね。
豆腐ようは2センチ角ぐらいの小さなキューブ方をしています。それを爪楊枝でちょっとずつつまんで、泡盛を飲んで楽しみます。中にはご飯のお供として食べる人も多いようですよ。
味はちょっとクセのあるチーズのような感じです。私も最初はう~ん?と思っていたんですが、食べなれるとクセになってしまったのか、独特の味が美味しいと感じるんです。アルコール分が含まれるので、お酒が弱い人は少なめに食べたほうがいいと思います。
豆腐ようは栄養価も高く、腸にもいい発酵食品になるので、お酒のおつまみにはピッタリといえるかもしれません。まだ試したことの無いあなた、珍味といわれる豆腐ように挑戦してみませんか(笑)