若年性認知症を予防するには?
「サプリ缶」店長&健康アドバイザーの名畑(なばた)のぞみです。
働き盛りの年齢に、突然「認知症の疑い」…。
もしあなたの家族が若年性認知症にかかったとしたら、どうしますか?
認知症になるのは、高齢者とは限りません。
患者数は10万人程度ですが、65歳未満でも認知症を発症する場合があります。
若年性認知症は18歳~65歳未満の認知症を総称したもので、さらに40歳~65歳未満の認知症を「初老期認知症」と呼びます。
現在、若年性認知症は、この初老期の段階で発症することが最も多く、10代~30代での発症は比較的少ない傾向にあります。
若年性認知症のサインは?
65歳未満のアルツハイマー病は、若年性アルツハイマー病といい、進行が早いのが特徴。40代、50代と働き盛りの年齢だけに、経済的な問題、子供への影響、介護の問題など,様々な問題を抱えることになります。
仕事のミスが続いたり、慣れている家事がスムーズに出来なくなったり兆候が現れたら、若年性認知症のサインかもしれません。
男性のほうが多い、若年性認知症
65歳以上の認知症は、男性より女性が多いのですが、若年性認知症の場合は男性患者が女性患者の2倍ほど多いようです。
若年性認知症の原因疾患は、発症割合の多い順に、脳血管性認知症(40%)、アルツハイマー病(25%)、事故などによる頭部外傷後遺症(8%)、前頭側頭型認知症(4%)、アルコール性認知症(4%)、レビー小体型認知症(3%)などがあります。
<最近仕事のミスが多い・・・若年性認知症のサインかも?>
若年性認知症の大元の原因は?
50歳前後…が多いといわれる推定発症年齢。でも50歳になって、突然起こるものではありません。主な原因は脳血管障害やアルツハイマー病ですが、この原因の元をたどると、糖尿病・肥満・高血圧・高コレステロールなどの生活習慣病があります。何気ない生活習慣による因子があって、認知症が発症するまでの長い年月をかけて、この因子が大きくなったことが考えられます。
何科を受診すればいいの?
若年性認知症は、症状の一部からうつ病と似ているため、間違った診断をされる場合があります。
診察を受ける場合は、必ず専門医に相談してください。「物忘れ外来」「認知症外来」といった外来専門のところや、精神科、神経科、脳神経外科、神経内科などで、専門医のいる曜日や時間を確認してから受診してください。予約が必要な場合もあるので電話などで問い合わせをすると、スムーズに進みます。
早期発見することで、原因によっては治療できたり、進行を遅らせることもできますから、何かのサインが出たら、なるべく早めに受診してください。
若いだけにさまざまな問題が
若年性認知症の特徴は、進行が早いことです。さらに若いだけにさまざまな問題を抱えることになります。例えば、失業による経済的な問題、子供への影響、介護の問題などで家族の悩みも大変深刻です。しかも現在の介護保険制度は、高齢期の患者を対象に介護サービスが考えられているため、入所や通所を受け入れる施設が少ないという問題もあります。また、仮に施設に受け入れられても、介護の内容が若年に合わない場合も多く、本人と家族にとって、なかなかスムーズにはいかないようです。そのため、介護する家族への負担がどうしても大きくなりがちです。
できるだけ情報収集をしましょう!
しかし、少しずつ事情は変わっています、地域の相談機関や家族の会に問い合わせて、情報を集めることです。若年認知症の家族の会も各地でできていますから、インターネットなどで検索して、より良い情報を集めてください。
若年認知症の人が受けられるサービス
40歳以上なら(一部の原因疾患を除き)介護保険が利用できます。市区町村の介護保険担当の窓口に問い合わせてみましょう。また、通院医療制度を補助する自立医療制度、精神障害と身体障害が対象となる障害年金制度、在宅で生活していくための地域福祉権利擁護事業があります。地域の相談機関に問い合わせて、利用できる制度を活用するとよいでしょう。
やっぱり予防
生活習慣を見直すことが、予防につながります。
予防法を簡単にまとめてみました!
- 食生活に気をつける
野菜が多い栄養バランスのよい食事にしましょう。塩分・糖質の取りすぎに気をつける。また魚を多く食べることを心がけてください。 - 適度な運動
散歩程度ではなく、適度な運動を行ってください。ウォーキングやジョギング、またスポーツの趣味を見つけて、体を動かしましょう。 - 生活習慣
夜の誘惑はとっても魅力的ですが、夜更かしをせず、なるべく規則正しい生活を行ってください。禁煙をして、飲みすぎに注意をしてください。 - 肥満に気をつける
自分の適正体重を知り、維持しましょう。 - 趣味や旅行を楽しむ
ストレスなども、若年性認知症の原因になります。楽しいことをすることで、ストレスが緩和されますし、精神が安定することで脳にいい刺激がいきます。 - 好きな仲間をもつ
孤独・寂しさも認知症のリスクを高めます。話の合う仲間と楽しい話をして、よく笑うことも認知症予防の1つです。
健康のこと食事のこと…ちょっと聞きたいなって思ったら
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まとめ
脳は働き者です。私達が寝ているときも、リラックスをしているときもずっと働いています。脳はしっかり働くために、常に栄養を欲しがっています。
栄養が足りなくなると、考えがまとまらなかったり物忘れがひどくなったり
働きがダウンしてしまいます。年齢は関係ないのです。脳の働きが悪くなってからの回復は、時間も労力もかかってしまいますよ。
脳に栄養を与えてますか?
しっかりと脳に働いてもらうために、悪くなる前に栄養を与えてくださいね。
「予防に勝る治療薬はなし」です。