油をとらないとどうなるの?
こんにちは。沖縄好き、楽食アドバイザーの名畑(@NozomiNabata)です。
最近、いろいろなご家庭にお邪魔してお料理やメニューの組み立て方などをお伝えすることが多くなりました。
その中で最近驚いたのは、皆さんが油を異様に毛嫌いしていることです。
太るイメージがあるからかな?油は体に悪いって思っているからかな。
お料理をいざ作る時になると、決まって「そんなに油を入れるんですか?」とビックリされることが多いのです。
お料理の油の効果は、フライパンなどにくっつかないようにするためだけではありません。お野菜の甘さを引き出してくれたり、栄養の吸収をよくしてくれる働きがあるのです。もし料理の炒め物を油を使いたくなあのであれば、炒め物出なく煮物や蒸したものにさらば良いのです。
もし全く油を口に入れない生活をしたらどうなるでしょうか。
老化を早めてしまうかも
油に含まれる成分の一つにαリノレン酸という脂肪酸があります。これは老化を予防する働きがあると言われているんです。αリノレン酸を摂取することで体の中の一つ一つの細胞膜から若返るというから摂らずにはいられません。細胞の老化を防ぐだけでなく、血栓が詰るのを防いだり、血圧を下げたりする効果もあります。
αリノレン酸を含むものは、亜麻仁油、えごま油などに多く含まれ、ほうれん草や胡桃、染み豆腐、大豆などにも含まれます。
記憶力がおとるかも
記憶力の向上に効果があると言われているのがDHA(ドコサヘキサエン酸)です。脳の細胞を活発にして脳内の情報伝達をスムーズにする働きがあります。人間の体では合成できない栄養素なので、DHAを含む食べ物を摂取して補う必要があります。イワシやアジ、秋刀魚などの青魚に多く含まれるといわれています。
血管が詰ってしまうかも
油に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は、動脈硬化の改善などに働きかける作用があります。EPAの働きは「血小板凝集抑制効果」です。傷が出来たときに傷口をふさいだり、止血する作用のある血小板の凝集を抑えます。ということは、血液を固まらせにくく、そしてさらさらにするのです。
悪玉コレステロールがたまるかも
コレステロールには善玉コレステロールと悪玉コレステロールの2種類があると言われています。悪玉コレステロールが体の中で増え続けると生活習慣病になるリスクが高まります。オレイン酸という成分が善玉コレステロールは減らさずに、動脈硬化などの原因になる悪玉コレステロールを減らしてくれます。オレイン酸はオリーブオイルや紅花油、ひまわり油、米ぬか油、ナッツ類、枝豆、大豆、とうもろこしなどにも含まれます。
油を憎むのではなく、悪い油に気をつけよう
悪い油というと言い方が悪いですが、古くなった油は、こうとしか表せません。酸化した油を食べると胸焼けしたりしますよね。体が拒否反応を起こしていると思います。あとは、トランス脂肪酸を含んだ食品に気をつけなければいけません。マーガリンやファットスプレッド、ショートニングです。サクサクの食感を生み出すのはトランス脂肪酸の得意技ですから、時間が経ってもサクサクするものには気をつけたほうがいいですよ。クッキーやパン、ケーキやスナック菓子、カレールーやマヨネーズ、インスタント食品、レトルト食品、冷凍食品は食べる回数を減らすほうがいいかもしれません。
しかもどんな油が含まれているか分からない食品がたくさんあるので、油を気にするのであれば、そちらを気にすれば良いのです。
すべての油を摂らない!!よりは上手に油を使って元気に過ごしましょう。油も選ぶことが大事です。よい油を選んだらお肌も綺麗になるし、思考もよく回るし、体ももっと元気になります。よい油と出会ってくださいね。
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