脳血管性認知症は予防できるんです!
「サプリ缶」店長&健康アドバイザーの名畑(なばた)のぞみです。
脳血管性認知症という病名を聞くと、どんなことをイメージしますか。
結構、知っているようでよくわからない脳血管性認知症を解明していきます。
特徴は段階的に悪化する
脳血管障害による認知症は、まず脳出血や脳梗塞を発症して、脳の血管が破れたり、詰まったりすることが原因で起きます。障害を受けた部分の脳細胞の働きが悪くなりますから、記憶などに関係する部分が障害を受けると認知症になります。脳梗塞などの発作を繰り返すたびに症状が進みます。ですから段階的に進行することが多いのが特徴です。
また「まだら認知症」と言われるほど、認知機能の低下に差があることも大きな特徴です。つまり、障害を受けている場所とそうでない場所があるため、記憶障害はひどくても、判断力は保たれているなど、機能低下にバラツキがあることが多いのです。
アルツハイマー病と違って、一部の能力だけ低下するのも特徴です。他の認知症よりもMRIなどの画像診断で発見しやすいタイプです。男性に多くみられ、片麻痺、嚥下障害、言語障害などが残る場合もありますが、人格は比較的に保たれます。
脳血管性認知症の原因はなに?
ご存知のように、脳の中では太い血管と細い血管が入り組んでたくさん存在しています。その血管が詰まり脳梗塞を起こして、酸素が運ばれなくなると、神経細胞や神経線維が壊れて機能しなくなり、認知症になります。
また、脳出血の後遺症として認知症になる場合や、脳の記憶に関係する「海馬」や「視床(ししょう)」で脳血管障害が起きた場合や、脳の中の血の巡りが悪いという原因でなる場合もあります。
もともと高血圧、糖尿病など生活習慣病の人、血液の固まりやすい人、ストレスに弱い人や喫煙者には脳血管障害が起こりやすいと言われています。
知らないうちに小さな梗塞が起きている場合も
気をつけたいのが、本人に自覚できない小さな梗塞「無症候性脳梗塞」をいくつも脳の血管に起こして、認知症になる場合もあることです。
無症候性脳梗塞とは、脳の深部の細い血管がつまっておこる小さな梗塞巣(こうそくそう)(直径15mm以下)で、頭痛、めまい、耳鳴りなどの症状が現われることもありますが、これによる脳梗塞の発作や自覚症状が、本人も分からないケースがあるのです。
MRIの検査では、50代では3人に1人、60代では2人に1人、70代ではほぼ全員に発見されています。
この無症候性脳梗塞は、何度も起こると脳血管性の認知症になる恐れがあります。高血圧や糖尿病があると頻度が高くなりますから、高齢になればなるほど、梗塞(=詰まること)をおこさないよう、生活習慣に気をつけることが大切です。
生活習慣病に要注意
脳血管障害で起きる認知症は、脳梗塞などの発作を予防することで悪化を防ぐことが出来ます。
発作を予防するには生活習慣病に気をつけることです。
高血圧や糖尿病があると、動脈硬化に拍車がかかって、脳梗塞を引き起こしやすくなりますし、血液循環にトラブルが起きると、脳が最も影響を受けやすいのです。高脂血症、心臓病、肥満などは、少しずつでも改善することが大切です。
体を動かすことが進行を食い止める
脳血管性の認知症は、どこで障害が起こっているかで、症状の出方に個人差があります。一般的によく見られるのは、意欲が失われて元気がなくなり、ぼんやり過ごすようになる。そして動作も緩慢になるといった症状。
抑うつ的になって閉じこもりがちになるので、動かないことで身体機能も徐々に落ちていきます。そして、それが認知機能を急速に低下させると言われています。
ですから、認知症の進行を食い止めるには、体を動かす機会を上手に作り、活動的な生活を送るように工夫することです。デイサービスやデイケアを積極的に活用したり、地域の老人会やサークルなどに参加することもよい方法です。
意欲を向上させたり、自発性を促す薬もあるようです。
薬でボーっとした状態が改善しないときは、お医者様にしっかりと相談してください。
再発を防ぐために
- 寝る前にコップ1杯の水を飲む
高齢者は夜中にトイレに起きるのがいやで、水分を控える傾向にあります。血液粘度は夜中から明け方に上昇しがち。コップ1杯の水を飲んでから床に就けば、脳梗塞の再発予防になります。水分が不足して脱水症状になると、血液粘度がアップします。年を重ねると、水分保持能力も低下するので、こまめな水分摂取を心がけましょう。
- 青魚をどんどん食べる
サバやイワシなどの青魚には、EPAやDHAが豊富に含まれていて、血液が凝固するのを防いでくれます。 - 緑黄色野菜を積極的に
ほうれんそう、にんじん、ブロッコリー、小松菜などの緑黄色野菜には血液をサラサラにする物質が含まれています。食事でしっかりと食べることが大切です。 - その他にも
脳血管障害の再発や怪我や病気、環境の変化など大きなストレスがあると階段を転げ落ちるように悪化していきますので、こうしたことを防ぐことも重要です。
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お問い合わせはこちらから!まとめ
脳血管性認知症は、生活習慣が原因となる場合が多いようです。裏を返せば、原因がまだまだわかっていないアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症に比べれば、予防ができる認知症だとも言えます。
頭の中では、脳細胞の働きを悪くする物質が、何十年もかけて大きくなっています。
認知症は、事故のように突然不幸にも襲い掛かるものではなく、何年もの間、自分たちの生活習慣によって引き起こされているのです。脳に悪い生活をして、脳に良くない食べ物を食べて、その上で脳を毎日毎日酷使していれば、それでは具合も悪くなります。今のあなたは脳にいい食べ物を食べ栄養を与えて、脳にやさしい生活をしていますか?
ずっと、あなたのパートナーである脳にしっかりと働いてもらうために、悪くなる前に栄養を与えてくださいね。
「予防に勝る治療薬はなし」です。